今度こそeスポーツ元年

東京ゲームショー(以下TGS)が今年も開催されました。
最近はゲーム関係に関しては毎日Dirtybombやるだけで興味のあるタイトルもないのでノーチェックだったのですが、今回のTGSはなにやらeスポーツ元年がテーマのようで。

報道や出展タイトルの感じからするとVR関連が多くアトラクションタイプが多かったようですが、前回PSVRの発売でVR元年をやってしまったので今年はeスポーツ元年ということなんでしょう・・・何回目?

今回、それなりにeスポーツの大会もあったようですが、大きな動きがあったということのようです。
簡単に箇条書きにすると~~

・賞金は10万円が条件
>これをクリアするためにはプロライセンスを発行してプロだけの大会にしたら賞金の制限はなくなる!
~~プロライセンス発行

・プロライセンス発行の為にも団体を統合する
>なぜ統合するのか?
~~オリンピックに選手を送るためにはJOCへの加盟。そのためには団体を統一しなければいけない

・なぜeスポーツなのか?
>ゲーム単体では儲からないから
~~日本のゲームで販売以外の金儲けしたい
イベント時のライブ映像やゲーム画面の映像コンテンツはもちろん、ニコニコ動画など動画配信サイトと包括的提携をしたり大会などの開催時などJASRAC的にユーザーから金を毟り取りたい

ということなのでしょう・・・。

なお関連する団体は
・一般社団法人コンピュータエンターテインメント協会(CESA)
・一般社団法人日本オンラインゲーム協会(JOGA)
・一般社団法人日本eスポーツ協会(JeSPA)
・一般社団法人e-sports促進機構
・一般社団法人日本eスポーツ連盟(JeSF)

こちらの記事にもあるようにゲーム業界の団体(CESA、JOGA)が協力しているのは大きな違いかもしれません。

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さてここから当サイトの管理人の考え方ですが・・・
ダメでしょ、これ?

確かにプロライセンスの発行はいい。やらないよりやった方がいい。

ただそれによって何の得があるのだろうか?賞金が上げられるのと基本無料以外のゲームタイトルをeスポーツに使えるだけだ。
もっともそれすらできないのが日本の欠点でもあるのだが。

この制度自体はプロゴルファーの制度に似ているように思う。いや、プロボクサーだろうか?

仮にプロゴルファーだとすると、現在日本にはライセンスを持ったプロゴルファーが数千人居るといわれている。
高額な賞金も出るが、それらで生計を立てられるのは一握りだろう。その多くはレッスンプロなどをしながら筋力など維持するトレーニングをしている。
だがゲームでレッスンプロができるだろうか?レッスンプロが常駐するような打ちっぱなしのゴルフ場があるだろうか?
ライセンス制度のないテニスプレイヤーも同様の状況だろう。日本で100人以下の世界ランカーに入っても難しいし、ランキングに入るための試合をするためにも遠距離の遠征を余儀なくされる。金持ちにしかできないスポーツだろう。

さらに言えばゴルフなどは比較的近い韓国などのプロプレイヤーが多く参戦する。渡航費用が場合によっては国内の移動よりも安いから当然だ。
賞金が高額になればeスポーツに関しては進んでいる韓国プレイヤーがどんどん押し寄せ根こそぎかっぱらっていくだろう。日本人オンリーにしますか?

またプロボクサーのようにライセンスを発行し、試合に出ればファイトマネーを得られるという方法もあります。
この場合日本チャンピオンにならなければ生活するだけの金額にはなりません。日本チャンピオンや世界ランカーとして客を呼べる選手になるまではプロとして生活できません。

さらに国内のゲームタイトルの”更なる収益”を狙っているようですが、そんなゲームを国内のゲームメーカーが作れるとはとても思えません。

現状続いているといえるものはフィギュアヘッズぐらいでしょうか?
これも美少女と試合には使えないロボの着せ替え遊びが中心で競技性があるとはとても言えないと思います。

eスポーツタイトルとしてリリースしたはずのカプコンのアンブレラコープなどは、出来のひどさに一瞬で人がいなくなりました。
基本無料のデビルズサードオンラインは他の記事でもわかるようにゲームの根本的なバランス調整をしないまま1年足らずでサービス終了。
ガンスリンガーストラトスはアーケード版がまだ続いていますが、PC版はろくにマッチングしない仕様でこちらも即終了。強くなりたきゃ札束で殴れというアーケードスタイルのゲームがeスポーツになりえるとは思えません。

これらの数々の失敗は日本の開発者の無能を露呈しただけでしょう。
無能は言い過ぎだとしても経験もなく作ったゲームが失敗したらその経験は無に帰る。仮に続いたとしても札束で殴るものだけ強くすべしという、卑怯の二文字を指針に”調整”されたゲームでは公平さが必要なeスポーツには向かないものになるのは当たり前です。

なおストリートファイターシリーズやマーブルVSカプコンなどの格闘ゲームはキリギリアリかもしれませんが、版権がカプコンUSAに移っているため、すでに日本製といえるかどうか・・日本で作ってるの?

そもそも個人的には格闘ゲームのプロ化を認めていません。
勝つためにどんな汚い手を使ってもいい・・という考え方は絶対に許せませんし、その卑怯な戦い方を1度でもした自称プロゲーマーのゲーム内半グレ集団を許すことはできません。梅原とかな。
全員の格闘ゲーマーがそうとは言えないですが、その汚いプレイヤーもプロゲーマーとして肩を並べて仲良くプレイしてる光景をみると、こいつもゲーム内半グレのチンピラじゃん?というイメージしかないんですよね。
ヤクザと仲良く写真を撮っただけで問題になる芸能人とか政治家とかのアレみたいな感じです。

ただプロゲーマーのライセンス化により、私も認めることができるよい効果があるかもしれません。

それは本名でのゲームプレイです。

プロボクサーに近いかもとは言いましたが、プロになれば喧嘩したら即ライセンス剥奪です。逆に言えばプロの選手になるために喧嘩は禁止。リングネームも一部ありますがほとんどの場合は本名でしょう。

プロゲーマーが本名を名乗り、同時にプロにあこがれるプレイヤーも本名を名乗るようになる・・その期待があります。現状の”ゲーム内半グレ”とかいいようがないチンピラも更生するかもしれません。

やらないよりはましですし、これがきっかけでいい方向に向かうかもしれません。
今度こそ”eスポーツ元年”になることを一応期待しておきます。

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ちなみに当サイトの管理人がeスポーツの絶対要件と考えるのは~~

・プレイヤーが全員本名を名乗る
 >プロプレイヤーは子供があこがれる人間であるべし

・チームで協力して別のチームと戦う(最低5人以上)
 >一対一のゲームなら家でやればいいじゃん。なお野良プレイのチーム戦でボイスチャットで身内だけに連絡しあう行為もチート行為の一種として不適格な行為だと見ています。

・汚い手段を使って勝ったプレイヤーにペナルティを与える
 >一定期間の出場停止処分やライセンス剥奪など。当然日常生活で犯罪を犯したような人間も同様

これらを要件がプレイヤーにとって”当たり前だ”と感じるようになるためには、中学や高校での部活動としてeスポーツが行われ、それにあたって指導者が居るべきだと考えます。
そして学校生活で、友達の”部活の試合”を”応援する経験”こそが、将来eスポーツがスポーツといえるものになるために必要なことだと考えています。

もしこのゲームをプレイする部活が高校にあったらそれがスポーツとして学校教育にふさわしいかどうか?~~そういう視点でeスポーツが健全になってくれることを祈っています。