ブログのドメインやレンタルサーバー代を支払って、もったいないから更新したくなる季節がやってまいりました。

ということで少しHOW TO的な記事を描いてみようかということに。
まずいきなりですが”絵が上手くなる方法を教えてください”という人。アウトです。アウトなことを自覚しましょう。
例えばプロ野球選手になりたいと思って、「野球が上手くなる方法を教えてください」~~とプロ野球選手に聞きますか?
聞かないでしょ?練習するしかないのは分かるよね。
でもなぜか・・絵に関しては聞いただけで上手くなると思ってる人がなぜかいる。なんか料理のレシピ聞く感覚なのかしらん・・。

ということで絵だって練習あるのみだよ。ましてやゲーム会社とかに就職してプロとして給料もらうならなおさらだ。
だから練習しろ・・・で終わってはまあアレなのでもう少し続けよう。

つまりだ。絵が上手くなる方法を他人に聞いて上手くなると思っちゃう人は壊滅的にダメだ。だがなぜそいつらがダメなのかといえば”絵を沢山描いたことがない”からなんじゃないだろうか?
ではなぜ沢山描かないのだろうか?

1)描いてて楽しくない
2)自分が下手なことを認識できない
3)上手くなろうとしていない

この辺が主な理由だろうか?
まず1だが、自由に描いてて楽しくないというか苦痛に感じるのはとりあえず才能がないといっていい。オリジナル作品を描きたい!という欲求があったほうがクリエイターには向いているが、二次創作でも承認欲求を満たしたりオタク仲間を探せたりで結果的に楽しいにつながることもあるのでまあそれもアリだ。
だが描いてて面白くないはさっさとやめて他の道に進んだ方がいいかもしれない・・・だがちょっとまて。
実は”上手くなる楽しみ”を味わってないだけかもしれない。
あくまで仮定の話だが、最初から上手ければ描くのがめっちゃ楽しいかもしれない・・・そりゃまあそうだわな。野球の例だってプロになれなくても学校の授業のソフトボールやらで活躍できればめっちゃ楽しいだろうし。

練習が先か上手くなるのが先か。

だけど練習したくないので上手くなる方法を聞くんだ・・・はあ。

まず子供のうちから始めるのを薦める。子供なら下手でも許されるんだ。
30過ぎてリストラにあって、子供のころから夢だったゲームクリエイターになりたい!とかいいだしても困る。それまでまったく努力してなかったとかだと、やめた方がいいよとしかいえなくなる。というかアドバイスする以前にその怠慢にムカツク。
とはいえ練習する方法を考えたことがないんだよね。野球上手くなりたくても一人だと素振りとか筋トレしかできない。それに比べれば一人でも練習できるのでとりあえず練習しようってことだ。

で、絵が上手くなる”練習方法”だ。
これには大きく分けて2つある。

デッサンと模写だ。
デッサンも広義では摸写だが、ここではアニメの絵の模写と実写の模写・・と分けよう。

まずデッサンに関してはそのままの意味だ。デッサンに関する本はいっぱい売ってるのでここで説明するよりはそれらの書籍をそれを参考に上手くなれ。質感表現や陰影、立体としてとらえることの練習と考えて欲しい。

で、アニメ的な摸写。とにかく絵を高速で描くことの練習だ。
実はゲーム会社のプロとして絵を描く職業の人は基本的には速度を重視している。納期までに出来るだけ高いクオリティの作品を作るのが主目的になるので、当然速度があった方がいい。
逆に言えば今はそこらへんに絵師と称したそれだけで食っていけないアマもどきがいっぱいいる。そういった人たちは採算度外視でめちゃくちゃ時間をかけて絵を描いたりするので、そういう人をわざわざ就職させるより”利用”したほうが会社にとっては都合がいい。お金的に。

ということで個人的には若いうちはアニメ絵の模写をしていくことで速度をつけていくことをお勧めしたい。そして最終的にはアニメが描けるようになろう。
プロのアニメーターのように高速で描けなくてもいいんだ。
あ・・一応言っておくけどデッサンもやれるならやっておいた方がいい。どうせでデッサン力は必要になるんだ。特に質感表現。3D関係の分野に関してはデッサンがそこそこできれば、あとはツールをしっかり使いこなせばOKだ。
ぶっちゃけ絵と彫刻ぐらいには違う。ただ絵が上手い人は彫刻を始めてやっても上手かったりするので両方できなきゃいけないと深刻になる必要はないぞ。

さて話を戻すがアニメ摸写の練習法だ。
とにかくアニメの絵というのはすごく情報が整理されていて、特徴もあり他人がマネしやすいようにすごくよくできてるんだ。
自分が好きな作品を摸写するのは自分が下手であることを認識したり、どこがプロの作品と違うのが比べることができる。

ただ!
消しゴムは使うな!消しゴムを使ってる時間がもったいない!

じゃあデジタルで描いてアンドゥ(やり直しコマンド)を使えばいいって?
下手くそがなんかいやり直したって間違った線ばかり引くだけだよ!

とにかくヘタクソな絵でも高速で描け!描いたら決して消すな。残しとけ。
いつも言ってるのは500枚とかのコピー用紙の束を買ってきて、それを一か月以内に消費しろ。ある程度描く時間が取れるなら1週間で全部使いきれ。1日100枚だ。10分以内で描け。
摸写なら題材探しも含めてもっと速度は落ちるのはしょうがないが、沢山描くことと、一定のクオリティを維持することを考えよう。
自分なりの”一定のクオリティ”が出来てくれば、次に描いた時はもっと上手くなってるハズだ。

とにかく描くしかないんだ。描け!そして上手くなれ。1カ月で2000枚も描けば少しは上手くなるだろ。上手くならないならなにか間違ってるかもしれん。考えて描いてないかもしれない。
とはいえふつうそれだけ描けば、形をとらえてそれを線として出来るようになってると思う。なってなかったらちょっとデッサンやってみよう。うん。
アニメキャラのフィギュアとかをみながら今度はちょっと時間をかけて描いてみよう。1時間とかね。

さて、と。それで少しは上手くなったと仮定しよう。楽しくなってきたならOkだ。次は目標を決めよう。

仕事とか受験勉強の方が割と大切で普通の性格でいい。承認欲求満たしたいだけというなら褒められる絵を目指そう。

ゲーム業界に入りたいというなら2Dか3Dか決めよう。この辺はやってて楽しい方でいいと思う。
2D系ならアニメだね。絵が上手いとそれはそれで有利だが、社員としてやっているのは・・普通はとりあえずアニメにする作業かな?自分で描いたキャラじゃなく、先輩社員や有名イラストレーターや漫画家のキャラをアニメ化するとかじゃないかな?あとは背景とか。
背景描くのは嫌いな人も多いのでアニメを練習していくのはいいだろう。アニメーションツールは今はいっぱいあるので安いものでいいのでそれを使ってアニメにしていこう。
・・・まあ実際にアニメを描き始めるとやはり絵の実力が必要だと気が付くかもしれないが、それはそれで沢山描けば画力の向上になるからね。

とにかく若いうちから始めよう。専門学校に入ってからなんて考えは捨ててください・・お願いします。というか専門学校に入った時点で何も努力してない子は、周りと比べて自分は下手だからプロは無理といってあきらめて卒業まで遊んで暮らす子が多すぎる・・・。

まあ消しゴム使わず描こうぜ!描けば描いた分だけ上手くなる。正しい線がだんだん引けるようになる。
私はガンバレって言葉嫌いだ。だから頑張らないで毎日描けるようになってください。