IPを使ったビジネスにおける戦略とは。バンダイナムコの小山順一朗氏とスクウェア・エニックスの橋本真司氏が語ったセッションをレポート
https://www.4gamer.net/games/999/G999905/20200123087/【4gamer】

~~先日こんな記事が掲載されてたのを見た。
記事内に” 機動戦士ガンダム 連邦vs.ジオン』が作り上げたエンゲージメントが粉々になっていく8年間だった”というのがあったのだが、ぶっちゃけ壊したのは連ジではなくゲームセンターそのものじゃなかっただろうか?

一応最初に言っておくが、最終的にVSガンダムがゲームセンターを破壊したという結論に繋がるのだが、その責任をVSガンダムの開発者等に押し付ける気はない。
単純にバンダイにも金を払わなければいけないカプコンが金を欲しがっただけだ。そしてその結果なぜゲームセンターが滅んだのか?を個人的主観で書いてみただけ・・・という事だ。その辺は予めご了承いただきたい。

■21世紀の連ジのヒットとサラリーマン層の獲得

まず2001年発売の連邦vsジオンとDX。これがサラリーマン層を獲得した。
この当時各種通信対戦麻雀もサラリーマンを中心にヒットした。麻雀ファイトクラブ、ファイナルロマンス2、麻雀ホットギミック等。
あと今回の流れには直接関係ないがスターホースも一作目はこの時期だ。

その時代を作った背景を格闘ゲームのジャンルの衰退について語ろう。

そのちょっと前がマーブルVSカプコン2の時代といえばいいだろうか?3rdストライクはあったけど、3rdになるまでのストIIIはかなりクソゲーだった。
ゲームセンターのゲームがリリースされて、一か月後にはドリームキャスト版が発売される・・・そんな時代。
とりあえずマグニートとサイロックぶち込んでダッシュ弱Kで突っ込んでコンボしたいだけのクソガキが大量に発生した。
ハイスコアガールに近い世代のオジサン達も会社帰りに駅前のゲーセンに寄って、一時間ぐらいストレス解消して自宅に帰るという感じだった。

大きく分けてカプコン系・SNK系と別れていたのだったが、SNK系のひたすらダッシュ突っ込んできて弱Kからのコンボを決めて大人に勝ちたいクソガキに嫌気がさしていた陣営は主にカプコン系の刺しあいをを楽しんでいたのだが、マブカプ2はクソガキを相手にするのに疲れたもんだ。ハルクとローグと早乙女でクソガキを返り討ちにするのは別に構わんが、結構疲れるんだよね。そのうちガンビットのバグ技ブリーズさせて逃げてくとかさぁ。
・・・そうおっさんは疲れていたのだ。大人を倒したいクソガキを相手にするに。(´・ω・`)

そんな時代に連邦VSジオンがリリースされた。最後にはシャゲルとシャズゴがふよふよ浮く感じではあったのだが、おっさん同士の野良プレイは割と楽しかったのだ。
そうそうこれこれ・・ガンダムってこうだよって。

通信対戦というシステムが家庭用ですぐに移植されてもプレイしにくくさせていたのもあるだろう。
そして連ジのヒットはオペレーターに歓迎され格闘ゲームを一気に衰退させたのだ。そりゃビデオゲームの筐体に入るから、連ジは入る分格闘ゲームは減る。
またその時期にヒットしたのはファイナルロマンス2などの通信対戦ゲームだ。

ここで言うが連ジなどは筐体込みの4台セットでないと発売後すぐに届かない。
次に届くのが基板のシステム込みの4台セット。そのあとに出るのがNAOMI基板等の交換ロムやインストなどのセットだ。
ゲーセンが早く入れようと思ったら筐体ごと買わないとダメ。これはスーパーストリートファイター2からのカプコンの伝統w
まあ実際には使わない筐体買っても置く場所がないのでシステムごと4台セットってとこが無難だろうけど、それでも100万円近くの出費だ。
VSガンダムシリーズはライブモニターとか言う要らないものまでセットにし始めてどんどん高価になって行くのだがw
その当時に基板一枚買えばインターレース技術で2画面出力できた通信対戦麻雀は同じくサラリーマン向けとして台数を増やした。
予備校近くのゲーセンとかは変化なかったけど、駅前とかのフロアの小さめの店舗では結構あったかな?その後の麻雀格闘倶楽部とかMJのほうがサラリーマン的にはよかったので徐々に移行していくが、当時のブラウン管の筐体では都合がよかったのだ。

かくしてゲーセンはサラリーマンの時代になった。一瞬だけ。

■フランチャイルズゲーセンという時代
実はこの時代、フランチャイルズゲーセンというものが流行った。
フランチャイルズに入れば売れ筋のゲームはプロフェッシュナルな集団の本部が仕入れてあなたの店にお入れしますよ。あなたは寝ててもお金が稼げます!不労所得万歳~!という奴w
UFOキャッチャー、プリクラ、なんちゃってパチンコに大型筐体。
これらは基本的に大人向けだ。子供が100円、200円握りしめて毎日行くところじゃない。
ラウンドワンが上手く行っていたのでその数字に信憑性があった。というかラウンドワンを目指せって言うか?
前述のようにたくさん買った奴が偉いんだよね。ゲーセン業界って。
カプコンやコナミなどAOUやJAMMAにがっつり所属しない、というか独自の直営店をあまり持ってないアーケードゲームメーカーはAOUやJAMMAの陣営にこだわらず、たくさん買ってくれる会社に優遇するんだ。逆に直営店持ってるメーカーは自分のところを優遇しがちで、他系列とかが遅くなったり入れられなかったりとかね。
時代的にブラウン管から液晶モニターに移行し始めたということもあり、フランチャイルズでたくさん買うよ!ということにしてラウンドワンに対抗・匹敵するものにしようとした。大人向けおしゃれゲーセンという感じかな?

結果的には失敗した。

いわゆる”VS猿”というクソガキ集団が発生してサラリーマンに襲い掛かったのだ。
高い金を払って4台セットで買ったゲームもZガンダムの時にはすでにおっさんはプレイしなくなっていた。
ハイメガランチャーぶっぱでバーチャロンのライデンみたいな壊れ性能だったからねぇ。そのうえPS2版はすぐにリリースされるし。
俺達がプレイしたかったのはメタスじゃねぇんだわ。でも一人でプレイしているとクソガキ集団が襲い掛かってくる。おっさんはコスト面で不利なことを承知なうえで戦い敗れるのだ。
ばかばかしい・・・こんなゲームやってられるか。
とりあえず一部のおっさんはKDDIのマルチマッチングBBに戦場を移した。
俺はPCのオンラインFPSゲームだったかな?
あるオヤジは麻雀格闘倶楽部に戦いの場を移した。
またあるオッサンはスターホースのリクライニングシートでのんびり愛馬を育成し始めた・・・そして、誰も居なくなった。

■VS猿だらけの猿山の動物園
そうして時代はネットワーク時代に向かう。
ネットワークといっても対戦がメインではない。1プレイごとに金を徴収できるシステムだ。
筐体は徐々に液晶化を求められ、ネットワーク接続料をメーカーに支払うことになる。フランチャイルズの店舗は考えなしにどんどん導入していく。いや本当にオーナーが考えてないんだけどね。何も。
ムシキングやドラゴンボール等がきっかけになったカード排出型アーケードマスビデオも増えていく。
キッズ系は基本的にレンタル式であまり費用は掛かってないはずだが、大型筐体ものも増えていく。

なぜか・・・フランチャイルズ系は筐体ごととりあえず買って、少し稼働して売り上げがそれほどでもなければ他店に移動させたり、高いうちに中古で売りさばくんだ。ネットワークシステムがなければなおいいw
海外のクソゲーガンシューとか・・なぜかよく見かけたりするんだよね。
これもVSガンダムシリーズが息の根を止めたから。

VSガンダム欲しいなら100万円よこせと1年に一度言ってくる。
すでにVS猿専用の動物園になっているので入れるしかない。同じところに同じ数だけ。エクストリーム動物園というバンナムの屋台骨ww
格闘ゲームはもうない。毎年100万円払うのに必死でだれも買わなくなったので。そもそもシステム基盤がない。NAOMI基板は作れない。残った部品でちょっとアトミスNEOWAVE作ってもうないしな。
基板時代に戻ろうとしても工場がない。最後にはPS2互換基盤というか音ゲーの中にPS2が入ってたりしてなw
ウォートラントゥルーパーとかWINDOWSの青いエラー画面よく見たよなぁ。

■コミュニケーションノートの破損とゲームセンターの衰退

さて。ここでゲームセンターの衰退の一因としてコミュニケーションノートを挙げてみたいと思う。
”VS猿”が行った最も卑劣で許せない行為はコミュニケーションノートへの落書き行為だ。そもそもフランチャイルズ系は最初からコミュニケーションノートなどないだろう。プリクラに襲い掛かる半グレ集団の出会い系目的に勘違いされかねない。
TwitterなどSNSが発達してすでにコミュニケーションノートなどは要らないと思うかもしれない。じゃああのゲーセンに居る〇〇使いのおっさんのSNSアカウントを探すことができるだろうか?
ゲーセン自体がアカウントを作っていてフォロワーが数十人とかなら推測できるかもしれないが、直接話しかけなきゃ普通は無理だろう。

そう。ゲーセンは本来、人と会う場所だった。もっと言えばゲーマーと出会う場所だった。ゲーメストのハイスコアラーやイラスト投稿連と出会い、同人誌を作る。上手い人は初心者に乱入する不届き者を見かけると、すぐに乱入して成敗する。
いつものアンチャン、おっさんのゲーマーに出会う場所だった。初心者相手にハメ技使ってたら怒られる。具体的にはハメ技使わずタコ殴りにされる。無言でw

だがVS猿はゲーマーじゃないんだ。サラリーマン狩りから発展した大人をゲーム内で殴りたいモンキーズだ。FPSの芋砂野郎みたいなもんだ。
ガンダムハンマーで殴り殺したクソガキが復讐の為にコミュニケーションノートにラクガキしたりする。成敗しようと思ってもそもそも2人がかりなので、こっちも2人いないとお仕置き出来ないのでどんどん調子に乗る。(´・ω・`)

そうやってコミュニケーションノートがなくなるとまっとうなゲーマーが居なくなる。というかいつものあの人に会うきっかけがなくなるんだよね。
逆に言えばVS猿がいつもいるゲーセンなどに行きたくはなくなる・・ということでもあった。

もちろん衰退の原因のすべてがVSガンダムとは言わない。ゲームセンターのゲームはそれなりに頑張っていたと思う。個人的大好物のロボゲーもたくさん出た。だがVS猿が居ると思うと、そんな店に行って遊ぶ気にはなれない。
いや、連ジからもう20年近くたってるのだ。
VS猿が学校を卒業し、社会人になった元VS猿がロボゲーを求めている。戦場の絆あたりから今に続くアーケードゲームのロボゲーの歴史があるのかもしれない。

VS猿によるVS猿の為のVS猿のゲーセンになってしまった・・・ということだろう。

サラリーマンが戻ることは絶対にないよ。その戻ったと思ってるサラリーマンは元VS猿だろ?SEEDあたりでバクゥつかってたとかのVS犬かもしれんがw

最後に名駅裏のキングって50円ゲーセンでバイトしていた時にコミュニケーションノート始めたりしてたが、 その時に自腹で作った情報誌?的なコピーして折り曲げるミニ冊子の一部を出してみたり。