俺的脱衣麻雀文化研究

以前、ブログで書いたことがあるネタではあるのだが、もう一度ゲーム業界の歴史の一旦として書いてみることにする。なんかこんなタイトルで本も出てるみたいだし。

まず脱衣麻雀の前にテーブル筐体と喫茶店について語らなければならないだろう。
そもそもはインベーダーブームの時代にさかのぼる。
ブームといわれるほどヒットしたのだが、本来アーケードゲームというのはアップライト筐体、もしくは子供がプレイできるミニアップライト筐体が主流だった。
たまたまタイトーがこの喫茶店向けの”新型”筐体を多く製造していたせいというのもあった。80年代ぐらいまではテーブル筐体が主流だったのだ。
はっきり言えば天井の蛍光灯などが反射してゲームしにくいこんな筐体が主流になるはずがないんだけどね。

本来はゲームは直営店やデパートの屋上などでするものだった。海外の輸出まで考えるとピンボールのようなゲーム機をコンパクトにしたのがアップライト筐体。さらに小さくしたのが身にアップライト筐体、そしてもっと小さくしたのが・・・テーブル筐体だ。部材が少ないってのもあるよね。

で、どんどんテーブル筐体が作られたのだが・・・なぜ作られたのかといえば喫茶店向けだった。元々ゲームセンター向けじゃなかったんだよね。
だが逆に言えばそれまでちゃんとしたゲームを置く場所がなかった。デパートの屋上、ボーリング場、あと温泉施設とかね。まあ直営店もあったかもしれないが、インベーダーハウスが出来るまで基本的にゲーム機は”置かせてもらう”ものだったのだ。

で、インベーダーがヒットした。
当時喫茶店というのは流行の先端でもあった。大正とか戦前とかもっと前からそうだったような気がするが、おしゃれな人が集まる、ナウなヤングにバカ受けな場所だった。そこに学生などが集まってブームになった・・とみている。

だがインベーダーハウスと呼ばれるゲームセンターなどが誕生し始めた。
インベーダーの集金のトラックが100円玉の重みでタイヤが沈み込んだ・・という話も有名だが、それはつまり”インベーダーが儲けた金はタイトーが回収してた”ということ。喫茶店は別に儲かってないとこが多いのではないだろうか?
だからあの稼ぎを欲しがってインベーダーハウスが出来た。

インベーダーハウスが出来始めると喫茶店から次々ゲームが撤去されていく。インベーダーハウスのブームが去った後など中古品などが駄菓子屋に流れ、駄菓子屋ゲーセンなどが出来る。子供たちがゲームセンターあらしなどに夢中になっていく。もっともファミコンブームが来るまでの間ぐらいだけどね。
つまりゲーム会社は元インベーダーハウスの為にゲームを作り始めたわけだ。

そんな感じで喫茶店から撤去されるゲーム機だが、ゲームセンター向けの風俗営業法施行からはフロアに対して置けるゲーム機の数の制限が入ったので事実上喫茶店にはゲーム機が沢山置けなくなった。沢山ゲーム機を置く場所はゲームセンターとして届け出しなければいけない。
ただ1台とかならまあOKなので個人営業の喫茶店にはテーブル筐体が残ったりした。中古等を自分で買ったものだ。リースなどもあったかな?
ただゲームをリースするにも買うにも販売元が地元にあって営業に回ってきたのを受けた‥って事だろう。そういう喫茶店向けの筐体やゲームを作っていたのがニチブツでありダイナックスだった。
そういやなぜかムーンクレスタが置いてある喫茶店あったな。もうないけど。

■名古屋の喫茶店文化
さて筆者の地元は名古屋だったので名古屋をベースに話をするが、名古屋はモーニング文化だ。朝の時間帯ならコーヒーを頼むとゆで卵とトーストなどが付く。
要するに朝食だ。
今でこそマクドナルドでクーポン使って350円のセットとかが食べられるが、当時は格安だった。というかコンビニがなかった時代そんな早朝から開いてる店もないしね。
コーヒーチケットがあり一枚当たりにすれば300円代ぐらいで朝食を食べられるんだから、母親も時々喫茶店で食べて学校いけ!って感じだった。

そんな喫茶店に脱衣麻雀のゲーム機があったわけだ。BET式。
100円の1クレジット入れて麻雀ゲームをする。大きな役が当たってクレジット数×100がコーヒーチケット11枚綴りとかの同額になったら、チケットプレゼントしてクレジット消去~~という感じだ。
違法だろ!といえばまあ厳密には違法ではあるのだが、そもそもゲームセンターでもないからなぁ。
一時期はカウンターにパチの液晶部分を抜き出して、お金入れると既定の回数回って、大当たりが出ると景品が~~みたいなものもあったけど、そういうヤバイのに比べればギャンブル要素が低いというか、ゲームをやってたまたま当たったから感はある。家族を送り出したあとのカーちゃん集団が集まって、話しながら麻雀で遊ぶとかよくあった光景だ。

ということでゲームセンターはもちろん喫茶店にもほんの少し残った麻雀ゲームではあるのだが、ダイナックスやニチブツとしては新しいゲームを買ってもらえないとオマンマ食べられない。リースにするにしてもどんどん新しいゲームが出てそれと交換しますよ!と言えなければいけない。
というかゲーム基板製造している工場は存在してるとそれだけで金がかかるからねぇ。新製品は作らなければいけない。

ということでゲームセンター向けと並んでBET式麻雀を作るついでにスコア式麻雀を作る。
もちろんBET式麻雀は麻雀のコアな部分はそのままで、ご褒美的な絵だけを取り換えたものを作るわけだ。

かくしてインベーダーハウスと喫茶店というロケーションが出来上がり、ニチブツやダイナックスが事実上なくなっている今、日本のアーケードゲームの歴史が失われつつある気がする。

アーケードゲーム文化って本来”暇つぶし”文化のハズなんだがなぁ。

投稿者: 奥田泰光

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です