i2i被害の話が1万リポストの話題に膨れ上がっているようで。

今回は仕事として絵の依頼にラフを提出。そして依頼者はドロン。
音信不通になったかと思ったらi2iで絵が完成しましたよ~と別人に送信するDM?が送られてきて盗んだ絵を他人に販売していることが判明したレアケースのようです。

ラフ提出時はemamori使ってください。


絵をAIによってパクる被害は大きく分けて二種類あります。

泥棒技A盗んだ大量の画像を圧縮して学習セットを作りだす
パクリの素です。原材料。
Laion-5Bに代表されますが、それ以外にも盗んだ絵をどんどん追加して”素晴らしい絵を出力できるようにします”

泥棒技Bi2i(imege to image)と言われる元のイラストや写真を元にそれに似た画像を作り出す
これは”AIアバターアプリ”と呼ばれる例がわかりやすいでしょうか?
あれは自分の写真を元にしますが、絵も出来ます。ラフをそのままi2iすることができるので誰でも簡単に絵を剽窃出来てしまいます。そしてそういった剽窃AI犯罪者はおれが完成させてやったと言い張ります。
またi2i以外にもcontrolnetと呼ばれる線画があればカラーの剽窃画像が出来上がる技術もあります。

Xが学習データとして投稿を使う事に強制同意させるケースなどで最近オススメされるGlazeなどは泥棒技Aに対する対応方法です。

スクレイピングにより何億と自動収集した画像データをいちいちGlazeをかけているかどうかチェックできません。もしかしたらチェックして弾いていたり、今後弾くようになるかもしれませんが、目的はAIに食わせられないことなので弾かれるのも結果オーライ。
そしてもしGlazeをかけた画像を学習データとして”圧縮”してしまうと、画面が崩れ使えない画像となります。
つまり対AI地雷ですね。

ですので学習データにされないようにGlaze使おう!というのは正しいですが、このような泥棒技Bに対抗するにはMist・・せっかく日本でサービスしてくれてるのでemamoriを使おうとなります。

絶対に守れる保証はありませんが、こういった場合に有効で嫌がらせ程度にはなるかと思います。でも逆に言えば嫌がらせにしかなりません。

ベルヌ条約で著作権は発表した段階で発生します。一応描いた時点で著作権はあるんだけど、ネットとかにアップして発表が容易だからこそ、実質的には発表時に著作権が発生する。
逆に言えば未発表だと著作権の証明が難しいので泣き寝入りになる可能性がかなりあります。

つまりemamoriでラフを防御しても、それをトレパクしたうえでi2iされると、嫌がらせ程度にしかなりません。

とはいえなにもしないよりはマシです。

ラフなイラストを見せて盗まれる可能性がある時は、emamoriをかけましょう。
ネット上に公開する画像には極力全部Glazeをかけましょう。


以上!