電話加入権:
返金せず廃止 NTTと国民認識と溝
【毎日新聞】

最近KDDI関係の文句ばっかり書いてるのでこういうネタも。

まあKDDIも無関係じゃないんだけどね。これからのIP電話の普及も含めて一番ネックになってる利便性の論議が抜け落ちているんじゃないかと・・。

そもそも携帯電話が普及したのは一般家庭や小規模のSOHOに1本の電話回線しか引けないというのが問題になってたんじゃないのか?
もちろん企業向けにはちゃんとあるんだろうけど、正直よく分からんし、家族一人一人に電話回線を一本ずつ引く・・って訳にはいかんだろう。
現状でかなりネットとIP電話の契約が普及したと言ってもIP電話の電話番号が普及したわけじゃない。

私自身、仕事場にISDNを引いていた時代はそのメリットを生かして追加料金で二回線契約してた訳だけど、あっさりADSLの時代になっちゃったしね。
そういう場合はIP電話の番号を仕事用に・・なんてことも可能性としてはあるんだろうけど、FAXやIP電話との使い分けや、モデムから回線を分ける関係からモジュラーの使い分けとか大変なんだよね。ノイズも気になる人は気になるみたいだし。

結局ところ、電話にしろ高速インターネット回線にしろ携帯電話にしろ、近い将来1人1契約は必要だってことじゃないのか?
そうなると現状のシステムで契約がどうの以前にやるべきことが間違ってるような気がしないでもないのだが。

最近、この地域では中部電力が光ファイバーのコミュファのキャンペーンもやってるんだが、その裏でBroadDiveとかメタル回線(電力線)のデータ通信の実験もやってる。
1、2回線しか引けない光やADSLなんかがんばるよりもっと利便性を考えて将来のインフラ事業をすべきじゃないのだろうか?またそれを目指してるように見えるのがソフトバンクだけってのも寂しいもんだ。
新聞・TV・電話といった旧式のメディアの情報が中心なので、自分たちの利益が新しいインフラ事業にとって変わられちゃあ困るという理論も分からんでもないんだが、搾取されてると分かっても民衆はどうしようもないのだが。

まだ技術的にムリだからといって、ムダに高い旧式の設備を引くべきとも思えないのだが、高速回線がムリでも一般家庭の家族全員が各種メディアにアクセスできるようにすべきじゃないだろうか。1家庭に1回線しか引けないんだから価格競争が起こっても確実に電話会社特有の”釣った魚には餌はやらない”戦略になっちゃうのがオチだし、それがイヤだから携帯電話では他のサービスに乗りかえることになると思うんだが。

まあ、個人的に仕事用&着信中心の電話に毎月4000円も払うのはバカバカしいので何とかして欲しいってだけのことだけどね。
電話番号がなければ会社への就職もレンタル店の会員証も作らせてくれないような社会が間違ってるよなぁ。