実はちょっと前に見ていたのだが、外国籍職員訴訟のニュースがあまりに扱いが小さいような気がしてあたらためてこれを。
外国籍職員訴訟、昇任試験拒否は合憲 都側が逆転勝訴【朝日新聞】

今回の設定は前回の刑事モノというアプローチよりは若干カウンターテロリスト組織にシフトした感じになってます。で、その日本国内で起きるテロ事件のテロリストの土壌として大地震後の廃墟に住む外国人たちが描かれている訳だ。

まだ一巻に2話ずつというペースなのでまだまだアニメーションとして謎も多いが、ファーストシリーズのようにどうも政治家のおえらいさんが怪しいのは確かなよう。
1話は今までの総集編のような感覚のものでスタートエピソードとしてはこんなものだろう。新キャラクター的な茅葺という女性総理がどう動くかが注目されるところ。
で、このアニメを見た段階では日本人の一般市民が政治家に漠然とした不満感を抱いているが行動を起こすことはないというのを現在の日本に住んでいる人間として確かにある。
で、難民という存在があり、多数の日本人との軋轢になっている。

今でこそ日本というのは豊かな国だが、果たして将来に渡って豊かなのだろうか?貿易額で中国に抜かれ、労働人口が必要だとしても日本人が日本人にしか仕事を任せないというのであれば問題だ。いや現状でも女性の就業率などを考えれば男女でも十分に差別をされているがさらに国籍が加われば差別されて当然だとでも思っているのだろうか?そういう意味では茅葺総理の存在自体がそういった差別感のカモフラージュとも取れる。

ニュースでやっていた”日本へは来るなといいたい”という言葉が印象的だが、島国の閉鎖的な文化を日本的とするのには抵抗がある。

アニメーション作品の感想で書くことじゃないかもしれないが、攻殻らしい地続き感が今のニュースさえも舞台背景に感じさせる作品だ。
ただこういう作品だからこそ陳腐な汚職事件を暴いただけで事件を解決させたことにしてほしくないものだ。