ある日記で”デジタル土方”なる単語をみかける。

SEやWEBデザイナーなど労働条件が悪く、肉体的にもつらい職業の皮肉的に使われる言葉のようだが、考えてみればゲーム業界なんかでもそういう部分は増えてるのかもなぁ・・とか。

現場監督とも言えるチーフの指示でただひたすたに、商品価値のある建物を作るような作業に従事されることや、大手ゼネコン的に金をかけて作ったものしか売れなくなったといった部分もあるかもしれないけどね。

考えてみればゲームにしろWEBにしろ、何か作る仕事であることにかかわらず抱いていた漠然とした不安感は、ここに集約されるのかもしれない。
WEBにしろゲームにしろ、予定工事費的な開発費の見積もり方もあったし、ちょうどX??BOX360の話題が出てるけど、新ハードの登場のときは開発助成金的な部分を目当てに作ることも多い訳だし。特にインパクのときとか、めちゃくちゃ”おいしい公共工事”を”受注”する感覚があったもんなぁ。

個人的にWEBの仕事なんか経験を積む意味でも、若いのにやらせりゃいいじゃん??とか思ってた部分がなきにしもあらずだったが、ちょっとこういう”デジタル土方”的な職場環境を改善するには、発注を低価格で競うような体制ではなくす必要があるし、それを考えられる人材が必要なのかもしれん。

コンシュマーはハード提供側が大手ゼネコン状態なので、簡単に変わるとは思えんが、せめてWEBは自前で商売することを考えて動ける分、まだ可能性があるのかもしれない。
逆に言えばWEBデザインもコンサルティング業務的に商売自体のコンセプトづくりに積極的にアプローチしてかなきゃいかんのかも。

FC経営でも店舗のデザインなんかのノウハウも含んで提供されるんだろうけど、WEBもそういう部分がないとといかんだろう。
ただ今のところ”人通りの多いところに出店する”みたいな部分で楽天のようなモールに入ることになったり、店舗の差別化が図りにくいのがネックだよなぁ。
そこでBLOGやRSS配信を有効利用せねばという部分があるのかもしれんが・・。

何にしろ、”土方”の仕事的な部分をネガティブに捉える必要はない。最近はリフォームのTV番組とかやってるし、むしろいいイメージだってあっていい。
しかしながら作業が”つらい”という部分を改善していかないと、結局ネガティブなイメージで使われつづけることになるんだろう。そこは少しでも技術や知識のある人間が効率化していかなきゃいかんところなんだろう。