ストーリー的にはネタバレにもなるが、特に語ることもないといった感じ。

これを見たときの最初の印象はなんというか・・宮崎アニメの集大成的な”もののけ姫”を最初の印象に近いのかも。

典型的な細田演出アニメで、あんまり仕事しない細田作品を見たかった人や、細田作品を知らない人には好印象に見えるんじゃないだろうか?
劇場版デジモンと同じく、単色ベタ塗りのキャラを作画力で動かし、なぎ払ったらなぜか1匹だけ残るような超ご都合主義を高い演出力とスピード感でまとめきってしまうようなところがある。

ただそういう視点で言うならば30分単位の短い作品しか作ってこなかった細田作品の序盤のヌルヌル展開から徐々にテンポアップする行程が98分という劇場サイズに拡大している点はある意味で新鮮かもしれない。
まあTVシリーズの演出では最後までヌルヌルで意味不明な話もたまにあるけどね。

逆にいえば序盤の30分のヌルヌル度合いにDVDを止めたくなるかどうかが問題かもしれない。そういう意味ではシネコン劇場作品らしいけどね。

まあトータルでは確かにクオリティは高いので未見ならオススメだ。

だがクレしんのおとな帝国のように原作つきなのに名作アニメ・・・とだれもが感じるかは微妙かもしれない。