情報規制されたこの映画。ネタバレ回避の為に誘われたというのもあったけど、初日の初回に観に行ってきましたよ。
結論としては・・・がっかりだよ!
まあ宮崎駿の集大成が観られると思ったんだよ。
ただあまりにセルフオマージュが多すぎる。レイアウトの天才、宮崎駿が描いている印象が全くなかった。これは指示して描かせたアニメ映画だ。
俺の印象としては君たちはどう生きるかのタイトルは間違ってないと思う。
この映画は宮崎駿というレイアウトの天才が、「俺はこう生きたけどオマエラはどうよ?」というためのポートフォリオ。
自分自身は一切描かず、有能で上手い若手や後継者に対して、「過去に俺が作ったこの作品のこのカットみたいな感じでお願い。もちろん自分の持ち味もだしなよ?」と指示しながら作った映画だった。
だからね。悪くはない。悪くはないんだけど・・・宮崎駿の新作を期待しに行って観に行ったらガンダムの劇場版みたいな、どこが変わってるのか全く分からん映画が出て来た!それも全編の作画を安彦良和が描いてるなら喜べたのに、若手の上手い奴に自分の絵柄をまねさせた映画だった。それがなんの事前情報もなく見に行ったら出て来た。
もののけ姫じゃん・・・そういうのもういいんだよ。
安彦良和の例で言えば、アリオンやヴィナス戦記観たいのよ。いやマジで中高生の時に観たらツマランと言いそうだけど、宣伝しないでジブリの自腹でそういうのやると思ったのよ。
だから電通パワーで宮崎駿っぽい感じを前面に出したものとか要らないんだよ。
宮崎駿の最後の作品が観たかったんだよ・・・・
だからこの映画を見た後の感想は、宮崎駿の新作がもう永久に見られないガッカリ感だった。
宮崎駿はもう死んだ・・・生前葬・・・そういうものを感じる映画でした。