中2少女の自殺事件から最近はイジメ報道がエスカレートしているように思う。
ワイドショーの司会者やコメンテーターや当然親も、熱く「SOSを発信してほしい」と語っているのだが、部屋の中のアニメグッズなどを見てるとなにか違うような気がするんだよねぇ。

仮にだ。いじめられていた側がオタクだったとして、SOSを出して効果があるのかというと非常に疑問だ。
学校がいじめた側を指導してより陰湿ないじめに発展する可能性もないとはいえないし、結果的にフリースクールに通ったりひきこもりになることを肯定してしまうことに繋がるのではないか?という懸念がある。

私は結構いじめられていた側だと思う。結構古い時代なので今ほど陰湿なイジメだったとは思わないが、オタク的な視点でいうと”学校に友達はいない”のだ。なので学校は勉強してテストを受けるだけのかなりつまらない存在だったと今でも思っている。まあゲームしたり草野球する遊び友達ぐらいはいたと思うが、その当時はオタクじゃなかったからなぁ。w
アニメとかに興味を持ったとして、録画したアニメを見ることと宿題などの勉強を両立させようとしたら、友達との会話が合わなくなるのは当然だ。いまや見る時間にも困るほどアニメは放送されている時代だからね。

そうなるとオタクであることは友達がいない学校でもガマンして通うという心の強さが求められる。人間というのは寂しいだけで自殺したくなってもおかしくない生き物だし、それを小学生、中学生の子供に求めるのは難しいのかもしれない。

こういう考え方が少し変わって来たのは高校に入ってマンガ研究部に入ってからだろうか?
学校帰りにクラブ活動してゲーセンに寄るという楽しみが増えた。勉強というか学科の選択ミスで学校自体の苦手意識はより大きくなった気もするが、以前よりは楽になった。

イジメはいじめた加害者が悪いので、残酷な行為を悪いと思っていない子供にこれを止めなさいというしかないのだが、これを犯罪だとしてペナルティをあたえるようなことは今の学校教育では難しいだろう。そして言っただけで反省するとは限らない。
またイジメた側がオタクであることを理由にしているのであれば、親に言ったところで子供としては状況の改善は難しいと思ってしまうだろう。親なんてものは「マンガばっかり見てないで勉強しなさい!」と繰り返し言っているものだからね。

そうなるとオタク的いじめられっ子の保護は難しいような気もするが・・・中学校レベルからそれこそアニメやマンガやゲームの話をしながらだらだらして毎日を過ごすようなげんしけんのような存在が必要なのかもしれない・・・などとふと思ってしまった。

まあ「中学校 マンガ クラブ」などといったキーワードで検索すると結構出てくるところを見ると、この手のクラブ活動が学校に認められる時代になってきたのかもしれないけど、親や教師が”オタクを差別しつづける限り”オタクはいじめられつづけるのかもしれない。
せめて、普通にアニメやマンガやゲームって子供が好きなものだから、そういうものが好きな子供が自然発生的に出てくることを認められないものだろうか?